絵本:『月と少年』

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『月と少年』 作・絵:エリック・ピュイバレ 訳:中井 珠子 出版社:アシェット婦人画報社

3冊目はこちら。エリック・ピュイバレの「月と少年」です。
表紙の絵を見ると、少年が布を月に覆いかぶせていますね。
この表紙の絵にあるとおり、月の満ち欠けが人の手によるもので、仕事をしているのは少年だということがわかります。

月の満ち欠け屋になるには、特殊で難しい資格試験を通らなければなりませんが、とうとうティモレオン少年は資格を取り、これまで月の満ち欠け屋だったザモレオンじいさんのかわりに、月の満ち欠けの仕事を引き継ぐことになりました。しかし、月まで飛べる大事な薬を落としてしまって・・・。
困ったティモレオン少年が次々出会った人々から月へ行く方法を提案してもらうものの、なかなかうまくいきません。それでも町中の人がティモレオンを月に渡そうと頭をひねります。

そしてついに無事に月にたどりつき、ザモレオンじいさんと交代したティモレオン。
少年の純粋な使命感が月の満ち欠けを滞りなく行うというラストで読後感がよいです。

エリック・ピュイバレさんはボローニャ国際絵本原画展で入賞歴もある実力派。
日本での翻訳出版はこの「月と少年」だけのようですが、ほかにも作品があるので翻訳出版が続くといいなと思います。

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