『めっきらもっきらどおんどん』

『めっきらもっきらどおんどん』 作: 長谷川 摂子 絵: ふりや なな
この絵本は…、個人的にとても好き。
なんていうか、しっかりあっちの世界に連れて行ってくれるんですよね。
異質な世界に。でもきっと隣り合わせにある世界に。
その世界に子どもはふとした拍子に迷い込むんです。
で、帰ってくるんです、元の世界に。
この絵本の場合は、遊ぶ仲間をさがしてお社までやってきたかんたが、誰もいなかったので、しゃくだから大声でめちゃくちゃの歌を歌ったことがあっちの世界への切符になります。
木の根元の穴から転がり落ちて行くシーンはとなりのトトロのメイがトトロの住処に転がり落ちるシーンと似ていて、あちらの世界への通り道になっているのがわかります。

そしてあちらの世につながる道をとおって、飛び出た先に…、どうです?
おばけの登場。ばばーんと見開き。迫力満点、でも怖くない。
ふりやななさんの絵が最初から最後まで本当に上手で見入ってしまいます。
さて、あちらの世界でおばけたちとかんたは何をするのでしょうか?
そして、どうやって元の世界に戻ってくるのか…そこはヒミツですので、ご自分で確かめてくださいね。
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