『みるなのへや』広松由希子 文 片山健 絵

『みるなのへや』広松由希子 文 片山健 絵

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ディテールは少し違うのですが、『みるなのくら』と同じ昔話です。
道に迷った若者がお世話になった家人に「出かけるので、最後のへやは見てはならない」と言われるけれど、我慢できず開けてしまいます。
次々開けては目の前に広がる不思議で素晴らしい景色はたちまち若者を魅了し、次から次へとへやをのぞいていくことになります。
開けないで思いながら開けるんだろうなとも思って開け進めていく、若者の気持ちに思いを重ねてみてください。
広松さんの柔らかく平易な日本語は、すうっと入り込んできて、不思議な出来事に隠された怖さが感じられません。そして、その麻薬ともいうようなへやに広がる景色を片山健さんは色彩豊かに描ききってくださいました。
『みるなのくら』とぜひ読み比べてみて欲しい作品です。

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『みるなのへや』広松由希子 文 片山健 絵





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