『ジャリおじさん』 えとぶん おおたけしんろう
よるのいちにち絵本喫茶 テーマ絵本より

現代美術家の大竹伸朗さん唯一の絵本(えとぶん 両方)
「なんだか訳がわからずに始まったよ。」
物語の始まりを読んで、まず確かにそう思った。
そのテンションは最期まで続くので、ナンセンスとかへんちくりんとかいう書評があるのにもうなづける。
ただ随分言いきるなぁと思う。確かにそれらを内包してはいるけれど、なんとなく違う。
大竹伸朗さんの作品には「コンセプト」が無いということなので、ジャリおじさんにも無いんだろうな。
だからこの作品に「なぜなに」を求めることの方がナンセンスと考えた方がよさそうだ。
それなのになぜこんなに惹かれるんでしょうか?
のっけから、訳わかんないわけです。
鼻の頭からひげ生やしたジャリおじさんが、ジャリ、ジャリ言いながら黄色い道を歩いて行く訳です。
突っ込みどころ満載ですよね。
鼻の頭からヒゲ…?とかいろいろ。しかたないので許容しながら読み進めるしかない訳です。
で、最初から最後までこの調子で「訳わからない」だと「おい」って言いたくなってしまいます。
だけどね、ジャリおじさんは「訳わかんないまんま終わら無い」んです。
変なんだけど、旅の途中はほのぼのしていて温かみがあるし、出会いと別れを繰り返して、何と言っても(ここが重要)ラストにちゃんと落ちがあるんです。
お話が落ちてるんですよ。ストんって。
これは「訳わかんなく」無いですよね。「あらやだなんとなくわかる」です。
これ、考えずに感覚的に持ってきたラストならば、大竹伸朗さんは理性を司る大脳新皮質より本能を司る大脳旧皮質の方が活発なんだなと思ってしまいますね。
すべての恵みは海にある。よいラストです。
この最期のページで本当に合点がいって感動しました。
大人向けという薦めかたはナンセンスですよね。
この作品の不思議な魅力は誰にでも味わえるということでオススメします!

現代美術家の大竹伸朗さん唯一の絵本(えとぶん 両方)
「なんだか訳がわからずに始まったよ。」
物語の始まりを読んで、まず確かにそう思った。
そのテンションは最期まで続くので、ナンセンスとかへんちくりんとかいう書評があるのにもうなづける。
ただ随分言いきるなぁと思う。確かにそれらを内包してはいるけれど、なんとなく違う。
大竹伸朗さんの作品には「コンセプト」が無いということなので、ジャリおじさんにも無いんだろうな。
だからこの作品に「なぜなに」を求めることの方がナンセンスと考えた方がよさそうだ。
それなのになぜこんなに惹かれるんでしょうか?
のっけから、訳わかんないわけです。
鼻の頭からひげ生やしたジャリおじさんが、ジャリ、ジャリ言いながら黄色い道を歩いて行く訳です。
突っ込みどころ満載ですよね。
鼻の頭からヒゲ…?とかいろいろ。しかたないので許容しながら読み進めるしかない訳です。
で、最初から最後までこの調子で「訳わからない」だと「おい」って言いたくなってしまいます。
だけどね、ジャリおじさんは「訳わかんないまんま終わら無い」んです。
変なんだけど、旅の途中はほのぼのしていて温かみがあるし、出会いと別れを繰り返して、何と言っても(ここが重要)ラストにちゃんと落ちがあるんです。
お話が落ちてるんですよ。ストんって。
これは「訳わかんなく」無いですよね。「あらやだなんとなくわかる」です。
これ、考えずに感覚的に持ってきたラストならば、大竹伸朗さんは理性を司る大脳新皮質より本能を司る大脳旧皮質の方が活発なんだなと思ってしまいますね。
すべての恵みは海にある。よいラストです。
この最期のページで本当に合点がいって感動しました。
大人向けという薦めかたはナンセンスですよね。
この作品の不思議な魅力は誰にでも味わえるということでオススメします!
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