『きこえる!きこえる!』アン・ランド (著), ポール・ランド (著), 谷川 俊太郎 (翻訳)
よるのいちにち絵本喫茶テーマ絵本より

雑誌「Esquire」のAD、IBMやUPSのCIなどを手掛けたアメリカのグラフィックデザイナー、ポール・ランド。
あまりにも有名なかたですネ。
この絵本はポール・ランドと妻のアンが娘のために手がけた絵本「Listen!Listen!(原題)」を谷川俊太郎が翻訳したもの。1970年制作なので実に40年以上も前の作品。
お話は優しく語りかけていくように、いろいろな音をきいていく繰り返しなのですが、「きく」という行為がただ音をきくことだけではなくて、体を使って「感じる」ことが描かれています。
体で「きく」こと。それは世界を「感じる」こと。
『沈黙の春』で知られるレイチェル・カーソンが
―「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないのです。―
と言っているように、ポールとアンも同じことを娘キャサリンに伝えたかったんじゃないかと思います。
小さな子どもを持つお父さんやお母さんに読んでもらって、子どもたちと一緒にいろいろ感じてもらいたいし、同時にそういう感覚を鈍らせてしまった大人のみなさんにも、心や体で「きく」ことを思い出してもらいたいと思うのです。
それにしても、「でも、うへへ、きこえたかな…」と訳す谷川俊太郎さんのセンスにも脱帽です。

雑誌「Esquire」のAD、IBMやUPSのCIなどを手掛けたアメリカのグラフィックデザイナー、ポール・ランド。
あまりにも有名なかたですネ。
この絵本はポール・ランドと妻のアンが娘のために手がけた絵本「Listen!Listen!(原題)」を谷川俊太郎が翻訳したもの。1970年制作なので実に40年以上も前の作品。
お話は優しく語りかけていくように、いろいろな音をきいていく繰り返しなのですが、「きく」という行為がただ音をきくことだけではなくて、体を使って「感じる」ことが描かれています。
体で「きく」こと。それは世界を「感じる」こと。
『沈黙の春』で知られるレイチェル・カーソンが
―「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないのです。―
と言っているように、ポールとアンも同じことを娘キャサリンに伝えたかったんじゃないかと思います。
小さな子どもを持つお父さんやお母さんに読んでもらって、子どもたちと一緒にいろいろ感じてもらいたいし、同時にそういう感覚を鈍らせてしまった大人のみなさんにも、心や体で「きく」ことを思い出してもらいたいと思うのです。
それにしても、「でも、うへへ、きこえたかな…」と訳す谷川俊太郎さんのセンスにも脱帽です。
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