『パパのカノジョは』ジャニス レヴィ (著), クリス モンロー (イラスト), もん (翻訳)

よるのいちにち絵本喫茶 テーマ絵本から

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これは絵本らしくないというのが最初の印象です。
短編小説を読んだくらいの読後感がありました。

お話は、父子家庭で育つ女の子の目線でパパの新しいカノジョがどんな人物なのか語られるお話なのですが、それによるとどうやらカノジョは大変な変わりもの。その変わりもの具合を鋭く観察して列挙するも、不思議なことにパパとは一番ながく付き合いが続いているという。

他人と違うことに堂々としていて、固定観念で決めつけない、自分にも変に媚びたりしてこないマイペースなカノジョの評価が女の子の目をとおしてだんだん変わってきます。

大人が子どもに対してついとりがちな横柄さがなく、一人の人間として向き合ってくれるカノジョのことが最後は大好きに。年に関係なく人との間の信頼関係を築いたカノジョ。

この絵本は「こうありたいおとなのスタンス」がカノジョをとおして描かれています。
決して驕らずこういう大人に私もなりたいですね。
10:09 | 絵本1000冊 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑
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