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『絵本 星の王子さま』 サンテグジュペリ (著), 池澤 夏樹 (翻訳)

よるのいちにち絵本喫茶のテーマ絵本から

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池澤直樹の「絵本版」星の王子さま

星の王子さまとの出会いは中学1年生。万年筆と星の王子さまを母がプレゼントしてくれたものが最初。内藤濯さん翻訳のものでした。

何回読んでも、つかみどころがない不思議な本。いまでもそういう印象です。それなのになぜこんなに好きなんでしょうか。理屈ではないんですよね。読み飽きることがないし、年を重ねたいま読んでも新鮮な気持ちで楽しめる本当に不思議な魅力の作品だと思います。

そして今回紹介するこの「絵本版 星の王子さま」は、実は訳者の意図的な思惑があって、超訳とも言えるだいたんに変更された訳にばっさりと章なども省かれた簡易版です。

訳者の池澤直樹さんが巻末に「大人のための訳者のあとがき」という明確ないいわけをしてくださってますので、抜粋して引用しますね。

引用ここから-----

作者のサンテグジュペリは『星の王子さま』を子どものために書いたと言っている。

けれどもそれは、子供が読んでぜんぶわかるとか、大人が読んでもおもしろくない、という意味ではない。子供にも訴えるが、子供には読み尽せない、大人だって読み尽せない。ぼくはこれを50年前から読んできたし、翻訳もしたけれど、それでも作者の言いたいことが全部わかったとはとても言えない。
 これはそういう不思議な本だ。
 幼い時に出会って、ずっと読み続ける本。

『星の王子さま』にはすばらしい絵があるから幼い子も入っていける。だが、その先で文章の論理がむずかしかったり、比喩がわかりにくかったりする部分でつまずいて、それっきりこの本との縁が切れてしまったらどうしよう?

そういう部分を省いて、言い回しも少し変えて、幼い子がすらすら読める特別版を作ったらどうか、というのがこの本を作った意図である。だからこれは本の文章に忠実な翻訳ではない。

-----
とある。ここを読んで思ったわけです。池澤さんは幼い子供が理解できるようにと言っていますが、意外と大人もそうじゃないかな?と。
正直自分に当てはめてみると、気が付いていない比喩がたくさんあります。
だから読み直しておもしろかったりするのですが、幼いころにつまずいたままの大人やこれまで『星の王子さま』を読んだことのない大人が結構いるような気がします。
つまずく前に出会ってない、いまから出会っても遅くないこの名作をあらためてオススメしたいのです。

でも大人は子供以上に読書の時間が減っていると感じています。毎日家事や仕事や育児に追われるお母さん、週末も予定がいっぱいで、、そういう人にまずこれをどうぞと言ってみたくてとりあげました。

省略したとはいっても、原著の魅力は消せるものではないし、文章以上にモノを言うこのイラストを堪能することができます。

これで物足りなかったら、以下の4冊もありますので手にとって見てください。
hoshiouji3.jpghoshiouji2.jpg
hoshiouji1.jpghoshiouji4.jpg

左上から
『新訳 星の王子さま』 倉橋 由美子 (翻訳) 宝島社文庫
『星の王子さま』池沢 夏樹 (著) 集英社文庫
『星の王子さま』 河野 万里子 (翻訳) 新潮文庫
『愛蔵版 星の王子さま』内藤 濯 (翻訳) 岩波書店






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『星の王子さま バンド・デシネ版』 ジョアン・スファール (著), 池澤夏樹 (翻訳) | top | 『イーハトヴ詩画集 雲の信号』 宮沢 賢治(詩), 黒井 健(画)

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